5人の王子とお姫様!




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「そこの板運べー」


「え、どこのだよ」


「そこのだよそこ。…それだっての!」


「で、どこ運ぶんだ?」


「そっちだよ!!」


「いってぇっ!!誰だよペンキ置きっぱにしたの!」


「あ、悪りい。って制服汚れてんじゃねーか」


「あ?」


「やべーだろ。すぐ洗ってこい、落ちなくなるぞ」


「先に言え!!」



文化祭も間近に迫ったある日の午後。


授業もなくHRの時間をたっぷり使って、文化祭の準備に大忙し。


主に大道具を運ぶのは男子に任せて、私は隅で調度品の作成と申し込みに勤しんでいた。



「これは、学校にあるもの貸してもらえる…?」


「んー……ちょっと難しいかも。数足りないって言ってたし」


「なら、足りる分だけ貸し出しで……あと、取り寄せ…?」


「うん、そうだね。
カーテンも多分頼めば借りてこれるから、丸しておこっか」


「うん」