「今度新作スイーツ奢ったるから。な?」
「……今度だけ」
これでどうだ!と言わんばかりの光邦に簡単に買収された私は、光邦の思惑なんて知る由もない。
……けど。
「みっつー?二人きりにはさせないよ?」
「俺も食いたくなったから行くわ」
「僕も今度の休みに買い物があったのを思い出したよ」
「お前らは来んでええわ!」
「……俺も、食べる…」
「純粋な瞳が眩しい!!」
こんなやり取りがされていることに、小さく首を傾げる。
どういう状況…?
「あんた、罪な女だね」
理沙子姐さんにそう言われて、更に更に疑問が頭に浮かぶのだった。

