5人の王子とお姫様!




「今度新作スイーツ奢ったるから。な?」


「……今度だけ」



これでどうだ!と言わんばかりの光邦に簡単に買収された私は、光邦の思惑なんて知る由もない。


……けど。



「みっつー?二人きりにはさせないよ?」


「俺も食いたくなったから行くわ」


「僕も今度の休みに買い物があったのを思い出したよ」


「お前らは来んでええわ!」


「……俺も、食べる…」


「純粋な瞳が眩しい!!」



こんなやり取りがされていることに、小さく首を傾げる。


どういう状況…?



「あんた、罪な女だね」


理沙子姐さんにそう言われて、更に更に疑問が頭に浮かぶのだった。