そうかな、と首を傾げると深いため息をつかれた。
「ちなみに他のクラスは何やるのー?」
自分で作った空気を簡単に変える琉羽は流石としか言いようがない。
苦笑気味に聖が返答を引き継ぐ。
「僕のクラスは休憩所兼展示だよ。受験生だからね、あまり片付けの大変なものはできないかな」
……同じA組なのに、何が違うんだろう…。
首を傾げる横で、「おもろないなぁ」とつまらなそうに言って光邦が手を挙げる。
「俺のクラスは人探しや。楓斗のクラスはカフェな。ちなみに女子歓迎してるで〜」
女子歓迎とは、一体どっちの出し物…?
それに何か、期待されてる……?
同じことを思ったのか、楓斗も光邦をジロリと睨む。
「お前、なんか企んでねーよな」
「んなわけないやろ。そんな童顔で睨まれても怖ないで、楓斗」
「誰が童顔だっ!!」

