5人の王子とお姫様!




「え、と…」


ちょっとばかり困っていると。


「それってどーゆー意味!?てゆーか天音から離れてよー!」



琉羽が乱入してきて、空が不思議そうに首を傾げた。


本当に意味分かんないって顔してるから、なんかいろいろ吹き飛んだ。



そうだ、空のことだし、イラストの方に決まってる。


危なかった……と胸をなで下ろす。


……だけど。


「…?天音に似合いそう……って、思ったから…」


言った、と。


事も無げに言うから驚いたけど。


純粋な空のことだから、本心に違いない。


決していやらしい目で見てるわけじゃないのは伝わってきたから、途端に嬉しくなる。



「…ありがと」


お礼とばかりに頭を撫でると、僅かに目を細めた空は大人しく撫でられた。


可愛い。……犬みたい。



「……やっぱり天音って空には甘いよねぇ…」


じっとりした目の琉羽が割り込んできて、手が離れる。