「え、と…」
ちょっとばかり困っていると。
「それってどーゆー意味!?てゆーか天音から離れてよー!」
琉羽が乱入してきて、空が不思議そうに首を傾げた。
本当に意味分かんないって顔してるから、なんかいろいろ吹き飛んだ。
そうだ、空のことだし、イラストの方に決まってる。
危なかった……と胸をなで下ろす。
……だけど。
「…?天音に似合いそう……って、思ったから…」
言った、と。
事も無げに言うから驚いたけど。
純粋な空のことだから、本心に違いない。
決していやらしい目で見てるわけじゃないのは伝わってきたから、途端に嬉しくなる。
「…ありがと」
お礼とばかりに頭を撫でると、僅かに目を細めた空は大人しく撫でられた。
可愛い。……犬みたい。
「……やっぱり天音って空には甘いよねぇ…」
じっとりした目の琉羽が割り込んできて、手が離れる。

