「いや、今の絶対疑問形だったよ!?絶対、ぜぇーったい!!」
そんなに出したくないのか、と思うほど琉羽は私に顔をぐいっと近づけて激しく否定してくる。
だけど、周りはそんなのお構いなし。
「いやっほーい!女神が我らに味方した!!」
「俺、これからは神様信じる!!」
「俺なんか一生柳瀬さんについてくぞ!」
大盛り上がり、と言って正しいかもしれない。
ここ、本当にAクラスなのかな…。
再三疑ってしまったのは当然、否めない。
* *
「なるほど。それで琉羽が不機嫌というわけか」
「くっだらね」
学校終わり。
寮に着いて、美味しいお茶を飲みながら琉羽の態度に首をかしげる一同に説明した。
物腰穏やかな皆の兄役兼世話係の聖は親身に話を聞いてくれた。
ちなみに、紅茶が苦手な私のためにとほうじ茶を淹れてくれたのは聖。
すっごくおいしい。

