そんな掛け合いの中、私はぐっと拳を握りしめた。
いわば決意の表明だ。
超ミニのフリルがなんだ、そんなことより大事なものがある。
「と、とにかく!ちゃんと天音の言い分も聞いて……」
「やりたい」
「そうそう、やりたくないよね……て、えっ!?」
やる気満々。
闘志をみなぎらせていた。
ぐりん、とこっちを振り返る琉羽にはっきりと言う。
「…やりたい、それ」
あれだけ面倒くさがっていたのに、という表情で唖然としてた琉羽だけど……
徐々に納得の顔を見せて呆れたようにため息を吐いた。
「天音……お寿司、食べたいの?」
「うん、食べたい…っ」
ぶん、と激しく頷いて、真後ろの席に座る、お昼寝中の空に同意を求める。
「ね。空も出たいよね?」
「ん……あー……や、る…?」
体を起こして、それは綺麗な顔を眠たげに歪めてコクン、と頷いた。

