食べるのを期待してみる。


転校生は居心地悪そうに、小さくため息を吐きながらカサリと包みをあけた。


思った通り中は鮮やかなレモン色。



美味しそう…。


そう思った瞬間、それを口に入れた転校生が咳き込み出した。



「かはっ、ごほっ……ちょ、これ、なに…っ」



言葉にならない声を発する彼女に驚く。



「レモン…だけど…」


「からいっての!これなに!?なんの嫌がらせ!?」



嫌がらせ……?


そんなつもりがは毛頭なかった私は、首を傾げる。



「あれ。その飴玉って最近くーがハマってるパーティー用の生姜キャンディ?」


「……え…」


パーティー用……?


「この前みっつーが含み笑いしながら大量にくーにあげてたよ」



犯人、確定。


やっぱり元凶は光邦で間違いない。



「まぁ、一種の嫌がらせではあるな」


「こら!そんなこと言うと……」