5人の王子とお姫様!




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それは、有無を言わさず連れてこられた部屋での出来事。



「楽しいことしようよ。ほら、ね?選んで」


「…え、そんな…」


じりじりと迫ってくるオタクくんに戸惑う声が漏れる。


なんて言えばいいのか、しばらく口をモゴモゴさせていたけど。


「でも、私は……」



ようやく開いた口から飛び出た言葉。


「テレビゲームの方がいい…」


だから、楽しいこと……って、そんな事言われても困る。


トランプとか、UNOとかの気分でもないし。



自分の提案がまかり通るか不安で、その顔を覗き込んだ。