5人の王子とお姫様!




いやいや、聞こえた。


み、光邦に……



「ボケって、言われた…」


ポツリと呟くと同時に、楓斗がため息をつくのが聞こえた。


それに気付いて、ハッとする光邦。



「す、すまん天音……。堪忍や!つい口が滑ってもうて…」


「でも、そう思ったってことでしょ…?」


私の間髪いれない言葉に、うっ…と言葉に詰まった光邦。



「で?天音ちゃん。これは一体どういう事かな?」


「どういう…?」



落ち着いた感じの聖の言葉に、わけが分からず首を傾げる。



すると、また楓斗がため息をついた。


ついでに、それに便乗するように琉羽も呆れ顔。


「どんな経緯でここにいるか」


「……うーん」


「簡単に言えば、どうして彼と今、こうしてゲームをしているのか…って聞いているんだよ」



オタクくんを見やりながら説明するのを聞いて、ようやく納得。