5人の王子とお姫様!




「ここ、すごいの。年代物のゲームまで揃ってるの…っ」


「っ…どーでもええわ!!」


興奮気味に訴えかける私に、光邦の見事なまでのツッコミが返ってきた。


おお、流石は関西人。


ツッコミの度合いが違う……。



感心していると、ガバリと空が抱きついてきた。


不意を付かれて、今度は私の方が固まる。



「え、空…?」


「心配、した…」


そう言う空は心なしか震えているような気もした。


それを感じて、小さくふぅ……と息を吐く。



頭を撫でてやると、更にギュッと抱きしめる力を強めてきた。



まるで懐く犬みたいだと思った。


でも、分からない。


一体全体、何でこんな事になっているのか……。


誰か、教えて欲しい。



「天音、これは一体どーいうことなん?」


「……え、こっちの台詞…」


「ええから教えろぉ!!天音のボケ!」



………え。


今、なんて…?