「ここ、すごいの。年代物のゲームまで揃ってるの…っ」
「っ…どーでもええわ!!」
興奮気味に訴えかける私に、光邦の見事なまでのツッコミが返ってきた。
おお、流石は関西人。
ツッコミの度合いが違う……。
感心していると、ガバリと空が抱きついてきた。
不意を付かれて、今度は私の方が固まる。
「え、空…?」
「心配、した…」
そう言う空は心なしか震えているような気もした。
それを感じて、小さくふぅ……と息を吐く。
頭を撫でてやると、更にギュッと抱きしめる力を強めてきた。
まるで懐く犬みたいだと思った。
でも、分からない。
一体全体、何でこんな事になっているのか……。
誰か、教えて欲しい。
「天音、これは一体どーいうことなん?」
「……え、こっちの台詞…」
「ええから教えろぉ!!天音のボケ!」
………え。
今、なんて…?

