5人の王子とお姫様!




「天音っ……!!」


そんな声がして、ドアがものすごい音を立てて開かれた。



助かった……。


みんな、ちょうどいいところに来てくれた。


だって、これで……



連敗中の記録に終止符を打てるから。



誰でもいいから、ゲームの交代をして欲しいのに。


何でかみんな、動かなくなった。


まるで、今まさにやってるテレビゲームがバグを起こした時のような……。


そんな感じ。




ピコピコ…ピコ…



そんな静まり返った空間で陽気に響く機会音。



一体どうしたのか。


隣で同じくコントローラーを握る彼……


垣太郎こと、通称オタクくん(勝手に命名)も突然の出来事に固まっている。



「え、えぇっ…と……お、お二人さん…?何やっとるん?」


「……え、ゲーム…」


またもや固まるみんな。


どうしたんだろう…。