5人の王子とお姫様!




ギラリと鋭く目を光らせる光邦に、チッ…と楓斗は小さく舌打ちを漏らした。


楓斗、態度悪い…。



「お前……邪魔すんな。察しろよ」


「うっさいわアホ!食堂になかなか来ぉへん思ったら、天音連れ込んで何やっとるん!拉致か!!」


「…っだからちげぇって言ってんだろーが!!」


「んなもん知らんわ!!ジブンの都合で天音を振り回すな!!」


ギャーギャー言い合いを始める2人に唖然とする。



何で光邦がここに…?


いきなりの事に頭がついて行かない。


喧嘩するこの光景も、こういう場では新鮮に思える。


光邦、結構本気で怒ってる。



「抜け駆けは許さんで、楓斗っ!!」


「誰がだっての!!」


「人騒がせが偉そうに!」


「お前だってこの前喧嘩して校内の鏡割っただろっ!!」


「あれはD組の奴らが関西弁をバカにするからや!!」


「カッとなるお前も悪りぃだろーが!!」


「何やとぉ!?」