……内容を簡単にあげると、こんなところだろうか。
これは流石に異常だとようやく気付く。
最初に聖に見られた時、変な顔をされたのはこういうことだったのか。
動揺しながらも、それを顔に出すことなく手紙を封筒に入れて鞄に仕舞った。
……直後、琉羽が登校してきた。
「おはよー。……ん?何それ、天音」
「……何でもない」
……危なかった。
あと数秒仕舞うのが遅かったら、琉羽にこの大量の手紙を見られてしまうところだった。
「あ!もしかして、ラブレター!?」
「……そ、そんなところ…」
あながち間違ってはいない……と、思う。
もし本当にそうだったなら、ちゃんと真摯に向き合わないと。
素早くチャックを閉めて、琉羽からは見えないようにした。
不思議そうな顔をしつつも何かを話し出す琉羽に、頬杖をつきながら相槌を打つ。