ああ、確信があったわけでも、私を問いただしてたわけでもないんだ。
ただ、何の気なしに言っただけ。
楓斗は本気で聞いてたわけじゃないのに、私が過敏に反応を示して、勝手に墓穴を掘ってただけ。
だからといって、踏み込んでくるような人じゃないのは知ってるから。
「別に」って返して、それで終わり。
そう思ったけど。
「昼間のあいつらか」
今度こそ確信を持って言ってくる。
なに、なんでそんなに、真剣な顔してるの。
嫌そうに顔を顰めて、そんなのまるで私を気遣ってるみたい。
きっと、違うんだろうけど。
「……ごめんね」
「は?」
「あの、迷惑かけて、本当に反省、してる…」

