5人の王子とお姫様!




ああ、確信があったわけでも、私を問いただしてたわけでもないんだ。


ただ、何の気なしに言っただけ。


楓斗は本気で聞いてたわけじゃないのに、私が過敏に反応を示して、勝手に墓穴を掘ってただけ。



だからといって、踏み込んでくるような人じゃないのは知ってるから。


「別に」って返して、それで終わり。


そう思ったけど。



「昼間のあいつらか」


今度こそ確信を持って言ってくる。


なに、なんでそんなに、真剣な顔してるの。


嫌そうに顔を顰めて、そんなのまるで私を気遣ってるみたい。


きっと、違うんだろうけど。



「……ごめんね」


「は?」


「あの、迷惑かけて、本当に反省、してる…」