シートを敷いた場所に戻るも、誰もいなかった。
どうしよう……と、一瞬考えて。
……あ、飲み物…。
冷たいほうが、いい?
どこにあるのか分からなくて、端のクーラーボックスから開けて中身を確認する。
「あ、空!何してるの?」
後ろから声をかけられて振り向くと、琉羽が小走りで駆けてくる。
聖と光邦も一緒だった。
「飲み物、探してる。……冷たい?の、を」
「あ、それだったらこっちだよ。っていうか汗びっしょり!どしたの?」
説明、説明……
「天音、倒れて……今、楓斗が見てる…。天音の弟が心配してて、俺は飲み物持って、みんなを探して……」
あとは、なんだろう…。
何が必要?
言葉を探して視線を彷徨わせていると。

