5人の王子とお姫様!




シートを敷いた場所に戻るも、誰もいなかった。


どうしよう……と、一瞬考えて。



……あ、飲み物…。


冷たいほうが、いい?


どこにあるのか分からなくて、端のクーラーボックスから開けて中身を確認する。




「あ、空!何してるの?」


後ろから声をかけられて振り向くと、琉羽が小走りで駆けてくる。


聖と光邦も一緒だった。



「飲み物、探してる。……冷たい?の、を」


「あ、それだったらこっちだよ。っていうか汗びっしょり!どしたの?」


説明、説明……


「天音、倒れて……今、楓斗が見てる…。天音の弟が心配してて、俺は飲み物持って、みんなを探して……」


あとは、なんだろう…。


何が必要?


言葉を探して視線を彷徨わせていると。