5人の王子とお姫様!




昔から俺は、勝手気ままに生きてるほう。


やりたいと思ったことをやって、それ以外はどうでもいいし興味ない。



もともと運動はできたほう。


勉強も、大して苦労したことはなかった。


それは、必ず答えがあるものだから。


そこにあるものだと疑わなくていいものだから、難しく考える必要なんてない。



そうやって、普段は自分の好きなように食べて寝て行動できるのに。


今は、それよりも大事なものがある。


天音のためなら、何でもしてあげたくなる。



体育祭の時。


天音を助けた時は、“助けたい”と思ったから動いた。


“守らないと”


そう思ったら、自然とやるべきことが分かってた。


事実、天音はお礼を言ってくれたし、それが間違ったことじゃないって認められた気がした。




だけど、あの時きっと天音には怖がられてた。


いつも美味しいものくれて、優しく頭を撫でてくれるのに、笑ってすらしてもらえなかったから。