言いながら、口が悪い金髪女が楽しそうに笑う姿は、狙ってやっているのか俺を含めた5人の神経を逆撫でする。
いい加減、キレそうだ。
「遠慮しておこうかな。非人道的で悪趣味な行為をまるで武勇伝のように語られても疲れるだけだからね。ヘコヘコしてご機嫌をとるつもりはさらさら無いよ。
はは、ごめんね?」
わざとらしい苦笑を浮かべた聖は言い放つ。
分かりやすい煽りだけど、こいつらには効いたらしい。
「あぁ!?喧嘩売ってんのかオラァ!!ちょっとツラ貸せ、ツラぁ!!」
「ひっどぉーい!悪趣味とかサイテー!あたし、みんなに羨ましがられるくらい流行の最先端行ってるんだからねっ」
「は?誰にデカい顔してんだよ。ウチに意見すんの?マジ殺してやろうか?」
…‥単純な奴ら。
似たもの同士って言葉があるからな。
俺もキレやすいって言われるけど、こんな奴らと同レベルになるのがアホらしくなってきた。

