その声が、言葉が、全部が。
何もかも、不快で仕方なかった。
「お前でまた遊んでやるかぁ?……そうだな…」
意味深に、大袈裟に考えるふりをして何を言おうとしているのか。
とっくに分かっていたことだった。
“言わないで”
その願いは、届かない。
「手始めに、金でも巻き上げるか?サンドバックにでもするか?それともまた……襲わせるか?」
ぞくり、鳥肌がたつ。
ギャハハッ…
下品な笑い声が耳にこびり付いて離れない。
……気持ち悪い。
どうしよう、怖い。
だけど何よりも怖いのは……
皮膚にビリビリと突き刺さる、いくつもの視線。
それは紛れもなく、心を許した彼らのもの。
目を、合わせられない。
怖くて怖くて。
……もう、限界だった。

