5人の王子とお姫様!




日差しの下に出てくなんて無理、絶対、断固拒否。



「でも天音着替えてるんでしょ?勿体ないよー」


確かにパーカーの下は水着だけど、泳ぐために着替えた訳じゃない。



にっこり笑顔でおねだり攻撃をしてくるお母さんに負けただけ。


これをやり過ごすのは私には荷が重かった。


昴に助けを求めようとしたけど、既に逃げたあとだったし。



こんな時だけ薄情にならなくてもいいのに…。


そう思いながらも仕方なしに着替えるだけはしたのだ。


そう、断じて泳ぐためじゃないもん。



「やだったら、やだ」


琉羽のペースに乗せられるもんかと、顔を合わせないようにする。



「ええー…すっごく楽しみにしてたのになぁ…」


少しだけテンションが落ちた琉羽を横目に見て、少しだけ気になってしまう。


落ち込ませた……?


そう思ったけど。