5人の王子とお姫様!




……ちょっと痛い。あと苦しい。


もがきながらも、なんとかお母さんの腕から逃れる。


無事でいられていることに内心ほっと息をつきながら中に入ると。



「おかえり」


今度は嬉しいもう一つの歓迎。


世界で一番可愛い弟がちょうど階段から降りてきたところだった。



「ただいま、昴」


言いながら、控えめに腕を広げる。


もちろん、可愛い弟からのおかえりのハグ待ちだ。


私の行動の意味を知る昴は、あからさまに顔を引きつらせる。



「……おかえりなら今言った」


「うん、言った。言ったけど…」


そこは行動で示して欲しいというのが姉のささやかな願いだ。



私の言わんとすることを理解した昴は小さくため息をついて、側に寄ってきた。


流石は私の可愛い弟、何でもお見通し。