5人の王子とお姫様!




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そして今、私は懐かしき家の敷居を跨いでいた。


途中、猛抗議する若干一名の例外――嫌がる楓斗の障害を受けながらも、無事にたどり着くことができた。


……そう、残念なことに。



ちなみに楓斗は、ノリノリの琉羽と光邦が強制的に引きずってきた。



「あー…何で俺はこんなとこに来てんだ。それもこれもこいつらが無理やり…」


「そないなこと言うても、ちゃんとついて来とるやろ」


「嫌がっててもおねだりに付き合ってくれるふーって実は優しいよねぇ」


「っお前らがしつこいからだろーが!騒音レベルのノック攻撃を夜な夜な聞かされれば誰だって観念するわ、アホ野郎ども!!」



琉羽と光邦による自称“おねだり”は、寮の私の部屋まで聞こえていた。


といっても寮の壁が薄いわけないから、なんか遠くから聞こえるなって程度だったけど楓斗にはダイレクトな攻撃だったに違いない。