「あ、じゃあさ…」 よっ、と立ち上がって店内に入ろうとする気配。 ふいに小さく聞こえた声に顔を上げる。 「僕これでも本気だから、これから覚悟しててよ。 色々仲良くしよーね。ね、天音?」 そこには、怪しく笑う琉羽がいて。 一瞬、身震いがした。 何を……なんて、私に聞く暇も与えないままさっさと中に戻った琉羽。 きっと、今のが本当の琉羽で。 ……私は、何かとんでもない怪物をその気にさせてしまったのかもしれない。 後悔先に立たずとはこういう事だと、私は初めて実感したのだった。