聖と楓斗に手助けしてもらって、ああして謝るに至れたということを琉羽と光邦に話していた。
「なーんか意外だねぇ」
「そうやな。聖はともかくあの楓斗がなぁ。どんだけ考えても天音を心配してるようにしか思えへん」
「血迷ったとか?内なる自分は〜みたいな感じ?正気じゃなかったのかもねぇ〜」
「なーるほどな。内なる楓斗は女子を放っておけへんのやな(笑)
どういう状況やったん?らしくないことしとったとか、何か無いんか?内容によっては後で弄ったろ」
明らかに冗談まじりの2人の会話。
どういう状況だったか、思い出してぼそり。
聞かれてつい、考えなしに呟いてしまった。
「脱衣所に、楓斗といた」
沈黙。
……あれ、これ…。
いくら鈍い私でも、言っちゃダメだったことはすぐに気付いた。
けど……もう遅い。

