「…?どういうこと?」
「ええー……だってさぁ、そんなことされたら適当に選んだって断ることなんて出来ないでしょ?」
「…??」
琉羽の言うこと、難しくて私にはちっとも分からない。
つまり……どういうことだろう。
無駄に話が長いし、いまいちピンとこない。
「つまり、無下に扱われへんってことやで」
「……あ、光邦」
聞き慣れた関西弁に振り向くと、聖と楓斗もそこにいた。
「公共の場でそないな事されたら、ある意味拒む方も勇気がおるしな。最悪、反感買って終いや。女子のネットワークはほんま怖いわぁ」
最悪、女子、ネットワーク……
あんまりいい感じがしない単語を聞いて、分かったような分からないような…?
眉間にシワを寄せて、うーんと唸る私を聖が救済してくれる。

