5人の王子とお姫様!




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「―――…まーね?ねーえ、天音」


「ん……」


「天音ったらぁ!もぉ、起きてよお!」


「…っ」



耳にキンと響く声に、一気に意識がはっきりした。


どうやら寝ていたらしい。


眠い目をこすって周りを見回す。



「あ、起きた?」


「…ん、起きた…」


「もうお昼だよー?」


「そう…」



大きく伸びをして、肘を後ろに曲げると何かにあたる感触がした。



「…?」


「くーもね、3時間目あたりから寝始めちゃったの。もぉ、一緒にお昼行きたかったのにぃっ!」



後ろの席はそういえば空だったと思い出して、机に突っ伏する頭を突っついてみる。


身じろぎひとつしない。



「お昼、食べに行こ」


耳元で、琉羽ほどの声量じゃないけど声をかけると、ぴくり。


もぞもぞ動き出して、顔を上げた。



「………行く」