5人の王子とお姫様!




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心配そうな聖と別れて教室に行く。


格別日当たりのいい席について、あくびをかみ殺した。


……眠い。



少し寝るかと体制を丸くして机に顔を埋めたけど、何かがのし掛かってきた。


「……なに」


重い……。



寝ようとしてるのに、それを邪魔する相手を不愉快だと言わんばかりに見上げる。


犯人は分かっていた。



「あはっ、そんな顔しないでよぉー」


「……」


「僕だってバレてた?」


「うん」


にこにこ笑ってまるで悪びれる様子がない琉羽。


睨み上げるのに力が入っていた表情を緩めて、じっと眺める。


……やっぱり、なんか違う。


琉羽の笑顔、変。


付き合いが長くなってきたからだろうか、歓迎会の時の聖の不自然な笑みとはまた別の違和感を時々感じる。


……嘘っぽい、っていうのかな。