奥には風呂場もあって、大浴場といえば大げさだけど、小さめのそれにはなっている。
もちろん各部屋に風呂はあるし、女子は私一人だから、私はそっちを使っている。
脱衣所に連れ込むや否や、ドアを閉められた。
……えー、と。
なんで、お風呂?
え、何するの……?
悶々と考え込む私を他所に、楓斗がぽつりと呟く。
「あいつら、心配してる」
「……え?」
少しだけ不機嫌そうな楓斗。
何を言ってるのか理解できなくて一瞬呆けたけど。
すぐに、琉羽と光邦のことを言っているんだと思い至る。
……すごく面倒くさそう…。
それなら、別にわざわざ言いに来なくてもいいのにと思いながら楓斗を見る。
ばちり、目が合ってから視線を逸らされた。
心なしか目が泳いでいる。
……ああ、そっか。
合点がいった。

