聖の手にはサンドイッチが乗ったお皿があった。
「天音ちゃん、お腹は空いてない?」
……やっぱり、お兄ちゃんだ。
聖の言葉に、こくりと頷いて食堂に入る。
言わずもがな、空も後をついてきた。
サンドイッチを口に運んでいると、トン、とコップが目の前に置かれた。
喉が渇いていて、ちょうど良く欲しいと思っていた牛乳を一口喉に流し込む。
「ありがとう」
抜け目がない、と思ったのは聖には内緒。
黙々と食事する私の向かいに座った聖は、私が飲み込むのを待っていたように切り出した。
「今朝、琉羽と光邦が下に降りてきたんだ」
ピタリ、最後のサンドイッチに伸ばしかけた手が空中で止まる。
「二人にしては珍しく早く起きてきたから、正直驚いたよ。
昨日は夜も遅かっただろうしね」

