ここ数日で、ずいぶん懐かれたと思う。
空は基本的に人と距離が近いし、まして、親しい間柄ならスキンシップなんて日常茶飯事。
ここ最近で分かってきた。
これはこの人なりの親愛の証なのだと。
だから、いつもなら何の気なしに受け入れられるのに。
人に良くしてもらって、触れてもらえる。
おまけに、寮の中でもひときわ綺麗な顔立ちの空から笑顔を向けられる。
人の外見に頓着はしないほうだけど、それにしたって破壊力は抜群だ。
普段は気にしないのに、何でか今は照れてしまった。
「仲がいいね、二人とも。だけど、もうそろそろいいかな?」
声がして見ると、苦笑した聖が食堂の入り口付近に立っていた。
声をかけようかかけまいか悩んでいたのか、はたまた待っていてくれたのか。
多分、後者だ。

