そもそも、普段は空が一番起きて来るのが遅いのに。
……もしかして。
「心配、してるの…?」
無気力、だけど優しい。
分かりにくいけど、人一倍、人の機微に聡いから。
そうなんじゃないかと思って問いかけた。
空は数秒、目を瞬いた後、悩むような仕草を見せて。
「……ん」
素直にこくり、頷いた。
昨日の件で、あの場に空が来たのは騒動のあと。
深い事情を知らないのに、聞くこともなく、側にいようとしてくれる。
本当に、優しい人。
「本当に平気だよ。元気、うん」
するりと言葉が出てきた。
元気さをアピールしようと精一杯笑ってみせる。
最初はきょとんとしてたけど、空も微笑んでくれた。
ぎゅうっと抱きしめられる。
「……」
ええと……
何かを言おうとしたけど、なんて言えばいいのか分からなくて言葉が迷子になる。

