「はい、この話はおしまい。琉羽と光邦は反省が先だよ。自分の行いを改めたら、きちんと謝りに行くこと」
「……うん…」
「そうやな。俺ら、あかんことしたんやもんな」
腑に落ちないといった顔だけど、優先するべきことは弁えている。
渋々だったけど、二人は深く頷いた。
肩を落として沈む二人に、これ以上言うのも野暮なことだろう。
そう思った僕は、全員分の食事を用意するために再びキッチンへと引っ込む。
一人、無言で一部始終を眺めていた楓斗が、静かに食堂を出て行ったことには気付かなかった。
【聖side end】

