5人の王子とお姫様!




「おい、どうし——」


「貴方たちには、分からない」



途中で合流した楓斗は、唖然とした顔で黙り込む。


彼にしては珍しく躊躇っている。



「天音……」


楓斗についてきた空がポツリ。


どうして、そんなに悲しそうな目で見てくるの?



何だろう、すごく、すごく胸が痛い。


どこにも目を向けられなくて俯く。


微妙な空気を破ったのは、今まで無言を貫いていた聖だった。



「ここで解散しようか。天音ちゃんも疲れているんだ、僕が付き添って帰るよ。
残る人はあまり羽目を外しすぎないで早めに戻ってくるんだよ」


いつも通り、じゃない……?


あまりに淡々とし過ぎていて、逆に不安を煽られる。



私の手を引いて出入り口に向かう聖の足は速くて、足がもつれそう。


その強引さに、身が縮んだ。



「聖、怒ってる…?」


寮へと戻る道すがら、ついに切り出すと、聖は唐突に足を止める。