5人の王子とお姫様!




もう、期待しちゃいけないんだ。


諦めた途端、迷いが消え去る。


拮抗していた思考は一つに纏まって楽になった。



「人は、すごく、すごく弱いから。支えがないと、すぐにダメになるの。
脆くて、どうしようもないの」


分かったような事を言ってても、結局私も何も理解していない。



——だからかもしれない。


「嫌い」


「……え…」


「人を……簡単に見捨てる人なんか、嫌い」


「天音。僕たち——」


「大嫌い」



だから、簡単に相手を傷付ける言葉を吐けるのだ。



傷付けられたくないからと、自分が今まさに相手を傷付けていることには目をつぶる。


保身のため。


私は、私を守るために、大切な人たちを傷付ける。



今の私は、私をなぶって貶めたあの人たちと、一体何が違うんだろう。



何も違いなんてない。


結局私も同じ人種なんだな、と今度は自分で自分を貶めたくなった。