5人の王子とお姫様!




二人のこの顔は嘘なのか、本当なのか。


心配するフリをして、必死な私を嘲笑ってるんじゃないか。


さっきの件がちらついて、疑心暗鬼に陥ってしまう。



優しくしてくれる人たちを疑うなんて、心底自分が憎らしい。


それでも、何て言えばいいか分からなくて。



「…ど、して……」


漏れたのは、かすれた声。


自分がどれだけ酷い言葉を、二人に投げつけようとしているかを悟った。



このまま続けたら絶対に嫌われる。


だけど、制止しようとした言葉はいとも簡単にかき消されて終わる。



「どうして……助けて、あげなかったの…?」


言いたくない。でも、気が済まない。


言わないと。



矛盾した心を抱えながらも、二人を見る私の目は確実に批難の色を帯びている。


睨む私に驚いたような表情をした2人は、それぞれ戸惑うように顔を逸らした。


それを見て、体の力が抜ける。