5人の王子とお姫様!




「………え…」


誰の声だろうか、聞こえるくらいに辺りは静まり返っていて、刺さる視線はいくつも動揺を孕んでる。



滴る飲料が肌を伝って服を湿らせる。


「なに、してるの…」


冷静になった私は、静かに問う。



「あ……柳瀬、さん……」


戸惑い、焦るのは、さっきまで強気を貫いていた数人の男子生徒。


庇うように、蹲る男の子の前に私は佇む。



「いや、これはその……ちがっ、」


「何してるの……って、聞いてるの…」


男子生徒の弁解に先回りして、もう一度聞く。



見ていられなくて前に出た。


私の行動は同情だったのかもしれないけど。


それでも、動かずにはいられなかった。



そんな姿は、普段の私とは違うものに写ったのかもしれない。


周りの見ていた私というのは、ただ面倒くさそうに、つまらなそうに、一人でいる存在だっただろうから。


否定はしない。