5人の王子とお姫様!




「あーあ、大丈夫かなぁ?」


「どうやろな。これ、誰か助けへんとアカンやんなぁ」



耳を疑った。


琉羽も、光邦も……おかしい…。


なに言ってるの。



だって、そんな悠長なこと、言ってる場合じゃない。


途端に、さっきまで動かなかった体は動いて、簡単にいうことを聞いてくれた。


「天音……!?」


後ろから追ってくる声も聞きたくない。



近付くほどに、大きくなる喧騒。


集まる人の輪に飛び込んで、強引にかき分ける。


「え、柳瀬さん?」


「そっちは行かない方がいいよ」



さっきまで嘲りを唱えていた人が態度を変える。


わざとらしい口調、貼り付けた笑みを浮かべて、触れてこようとする。


耳障り、嘘だらけ、息が詰まる。


やだ、触らないで。



不潔で不快、下劣で不愉快。


残酷極まりない。