5人の王子とお姫様!




どうしてこんな場所で?


大人は何も言わないの?


どうして分かってて誰も止めないの?



いろんな疑問が迫り上がったけど、どれも一瞬で頭の隅に追いやられる。


光景がフラッシュバックして、まるでそこにいるのが自分であるかのように置き換えられた。



思い出したように、唐突に震え出す体。



「オタクは部屋に篭って大好きなゲームでもしてればいいのによ」


「胸くそ悪りぃんだよ」



聞こえる声に、体がびくりと反応する。


まるで、合わない歯車を無理やりはめ込んだ時のような……


ぎちり、嫌な音を立てる心臓。




ドクン、と別の雑音が混じる。


『調子に乗んじゃねーよ』


鼓動が大きく響いて聞こえる。


『何その顔。…うぜーな』


ドクン、ドクン…



“やめて”


何度も、何度も……言ったのに。


……どうして。


どうして、誰も聞いてくれないの。