現実のなんと無情なこと。
息つく間もなく、琉羽と光邦がやって来た。
なんで、面倒の中心はこのコンビなのか。
理由は簡単。
ここ数日で、誰よりも抜きん出ていざこざを引き起こすと知った。
そう、つまりはこの二人がトラブルメーカーだからだ。
さっきも騒いでたし、今日も何か起こされたらと思うと、頭痛がしないでもない。
「……」
もう、何も言わないもん。
この二人のペースにハマってたまるか、と食べ物を取りに行くためにもう一度歩き出す。
と、異変に気付いてぴたりと歩みを止める。
一角に妙な人だかりができていた。
ほとんど意識しないまま、吸い寄せられる。
周りの喧騒に誘導されて、視線は釘付けになった。
そして。
「……っ」
息が止まった気がした。
少なくとも、そういう錯覚は起こした。

