5人の王子とお姫様!




現実のなんと無情なこと。


息つく間もなく、琉羽と光邦がやって来た。



なんで、面倒の中心はこのコンビなのか。


理由は簡単。


ここ数日で、誰よりも抜きん出ていざこざを引き起こすと知った。



そう、つまりはこの二人がトラブルメーカーだからだ。


さっきも騒いでたし、今日も何か起こされたらと思うと、頭痛がしないでもない。



「……」



もう、何も言わないもん。


この二人のペースにハマってたまるか、と食べ物を取りに行くためにもう一度歩き出す。



と、異変に気付いてぴたりと歩みを止める。



一角に妙な人だかりができていた。


ほとんど意識しないまま、吸い寄せられる。


周りの喧騒に誘導されて、視線は釘付けになった。



そして。



「……っ」


息が止まった気がした。


少なくとも、そういう錯覚は起こした。