5人の王子とお姫様!




琉羽と光邦の会話はよく分からないけど、多分、どうでもいいこと。


と、いざこざから逃げてきた光邦。



「あ、天音…っ!今日はなんや、雰囲気ちゃうな」


あからさまにも程がある。


ダシに使われた…。



「あ、そうだよ!えへへ、僕もそれが言いたかったんだぁ〜」


ころっと話題を乗り換えて同調してくる琉羽にもいい加減、疲れた。



……スルーしよう。


いちいち反応してたら身が持たないし。


短い期間で学んだ、楽に過ごせる術。



とはいえ、光邦に言われたことが気になってしまう。


この格好のこと……なんだろうな…。


彼らの言葉の意味を拙いながらに理解して、自分の格好を見下ろす。




今日は、予定よりも1時間以上前に叔母さんに招集された。


そこで何をされたかといえば……



至るところ、いじられた。