放課後、予想通り流星は呼び出された。
私はもうこの場を逃げたくて仕方がなかった。

「流星〜私ね、今無性に何か殴りたいの!で、いいこと思いついてさー!」

流星はそこで何か感づいたらしく、

「いやだ!やめて!」
と叫んでいた。私はどうしようもできず、ただ見つめていただけだった。

「どこからいこっか?顔は目立っちゃうもんねー、
やっぱお腹からか、なっ!!」

「うぅっ...」
苦しそうな声を出しながら、流星は地面に崩れ落ちた。
もう一回また一回と流星の体を蹴ったり殴ったり、もう流星の体はアザだらけになっていた。

「ふぅー!今日はこのぐらいかな!明日はもっと違うこと考えとくから楽しみにしといてね〜」

光里達はそう言って校舎に帰っていった。

流星は地面に身を丸め震えていた。
私はなにも声をかけることもできない。
今更声なんてかけても、許されるはずなんてないのに。