私と流星は幼稚園の時に知り合った。
幼稚園に入る前に行われた、顔合わせの時に、自分から話しかけたのが流星だった。

それからというもの、人数が少なくクラス替えがなかったので、小学生に上がってもずっと2人だった。
やがて、周りからは2人で1つの存在と認識されるようになった。周りから一緒にいすぎて、バカにされることもあった。でも全然苦なんか感じることなどなく、この2人でいる時間が大好きだった。

だが、中学生に上がり、自分の中に芽生えてはいけないものが芽生えてしまった。そう、嫉妬心が。

流星は小さい頃から何もかも、自分の前を走っていた。一緒に習い始めた書道も、勉強も、絵も、全部賞をとったり褒められたりするのは流星だった。
でも昔の私は、流星のことを本当に心から誇りに思い、尊敬していた。大好きだったから。流星が努力してるところを見ていたから。