。 ♡ 。



「プファ〜!うんまっ」



『おっさんだな』



「なっ。そうですそうですおっさんです」


もはや否定するのもめんどくさいし
男のように強くいなきゃ精神状態も、仕事も
今まで培ってきたものが全て崩れそうだった


だから今の私にはほめことば


『フッ強がるとこも変わってないのな』


「え?」


智樹の顔が少し赤いのはきっとお酒が回っているのだろう


『自覚してないの?自分の性格』


あぁ。
智樹はちゃらんぽらんそうでよく人を見ているんだった。


「お代わり!」


私はジョッキを片手に叫んだ


『おいおい(笑)お前弱いんだから』

見た目だけでもおじさんになりたくて。
智樹の止める声など気にせずお酒を頼んだ