成「ん?上がっていいぞ」
ある程度の準備ができた私は
帰ろうか帰らまいか迷っていた。
二人だけなのに私が颯爽と一人で帰るのもなんかおかしいかな、なんて。
だけど、そんな私を察したのか成瀬さんは帰るよう促した。
別に二人で帰るとか期待したわけじゃないよ?
…うん。
だけどもう夜も遅いし二人だし
ご飯一緒に…なんてないか。
ご飯に誘われるのは面倒だっていってたもんね
考え込んでた自分がバカバカしい。
私「お先失礼します」
成「おうっお疲れ様」
そう微笑む成瀬さんは
いつもの営業スマイルと少し違い優しそうな顔だった気がした。
もう、調子狂っちゃうよ。
そんなことを思いながら会釈をして帰った



