『ほら、帰るぞ。』 厄介そうな顔で私を見る。 失望させちゃったかなと心配になった 「いや、一人でなんとか」 立とうとした瞬間 視界が急にぐらついた 倒れるっ そう思った瞬間温かいぬくもりに包まれた 『あっぶねぇな。 ほら、行くぞ。』 抱きしめられた時の頼もしい腕。大きな胸板。 細身に見えるのに 筋肉はちゃんとあるんだな なんて考えながら今もしっかりと持たれている腰に熱を感じた。