私「わぁ!こんなお料理すごいっ」
冬「今日は張り切ってんな」
私「お母さんのお誕生日のお祝いなのに…」
そう二人で会話をしながら席に着いた
母「この子が私の誕生日祝っってくれるなんて
十数年ぶりなんだから嬉しくなっちゃって」
冬「悪かったな…」
冬馬さんは確か中学の頃くらいからやんちゃしてあんまり家に帰らなかったって言ってたっけ…
母「いつのまにか就職して
こんな可愛らしい彼女まで連れてきて
別人なのかと思っちゃうくらい」
目がウルウルとしているのは気のせいだろうか…
冬馬さんは今から考えられないくらい荒れていたのだろう。
母「冬馬、仕事場ではどんな感じなの?」
冬「いいだろそんなことどうでも」
母「この子が本当に働いてるのかしら?」
冬「は!?
あのなぁ、俺だって一応給料もらってんの」
母「それはわかってるわよ。
仕送りだってあんなたくさん送ってくれるし
でもちゃんとした仕事でしょうね?」
冬「当たり前だろ」
母「当たり前なんかじゃないわよ!
お父さんなんて…」
冬「親父の話はいいから。
いただきます」
冬馬さんのお父さんは
ヤクザかなんかでいつしか家に帰らなくなって
お母さんは必死に女で1つで育ててくれたって言ってたっけ。
それなのにお父さんの真似して自分も片足突っ込んでたって。
あまり昔の話を話すことはないけど
今日ここにくるってことで色々な説明をされた。



