『フフっごめんいじめすぎちゃった』


「え?」


『そんな泣きそうにならないで』


立ち止まって正面を向く


「泣いてなんか…



(ギュッ………)



急に視界が真っ暗になり
体は熱くのぼせる



『好きだよ』


「だからそれは部下として」
『ううん。俺の彼女になってほしい』


「え?…だってさっき」


『うん。部下としても好き。
でもそれ以上にもっと佐紀ちゃんが好き』


「もうっ私の気持ちわかっててそんなことひどいですっ……」


『ごめんごめん』


「許しません」


『えぇじゃあつきあえないのかっ』


「いやっそれは」


『残念だなぁ。
諦めなきゃいけないのか』


私の体から離れる早乙女さん。


いやだ。
この温もりをいつまでも独り占めしていたい


私は思わず抱きしめ返した。



「好きです。早乙女さん////」


『うん。知ってる。
俺の彼女になってくれる?』


「はい!」


佐紀サイド 終