成「これ」


私「え?」

どれだけ二人で朝を迎えても
決してもらえなかった合鍵。

成「先入っとけ」


私「いいんですか?」


成「なんだ、いらないのか」


私「いえ!いります!
ありがとうございます」


成「ん。くれぐれも物は盗むなよ。
あとベッドの下は見ないこと」


私「盗みませんし
余計怪しいですよ、ベッドのした」


成「ははっうそうそ。何にもないよ」


私「ベッドの下だけは確認させていただきます」


少しこの後に期待をした
だって好きでもない相手に鍵なんて渡す?


いや、私がそう勘違いさせないために
いままで渡してこなかったのかもしれない。


今回は仕方がなく。


んー…。
まあ今はそんなこと考えるな!


そう言い聞かせた。


成「なんだきもちわりぃな」


私「ふふん早く食べて午後も頑張りましょ」


成「調子のいい奴」

私たちはそれから最終確認とお客様への接客など
準備に追われた