俺様上司の甘い口づけ



連日歩きまわったおかげで足はパンパン。

午後になるにつれて荷物が軽くなっていくことが
唯一の救いだった。


“プルルルル♪プルルルル♪”

「はい」

『あ。もしもし?江莉』

「あ、智樹…昨日はありがとう」

昨日成瀬さんと東條さんと鉢合わせた後
私は涙を堪えられないまま
佐紀と智樹に甘えた。

『その後大丈夫?」

その後といっても昨日の今日

「うん、まぁ」

私はなんとなくで返した。

『あのさ、今日は二人で会えないかな?』

「え?いいけど…」

『じゃあ7時に〇〇駅でいい?」

「うん。わかった」

なんの用事かわからないけど
なんとなく真剣そうな電話の向こうの声が
こっちらに届いた。


よっしっがんばるか。