俺様上司の甘い口づけ




“二次会行く人ーーー!?”


あれから1時間ちょっと


現実を受けとエルには十分な時間だった。


一次会はお開きになり
二次会へ行く人を呼んでいる…


成瀬さんからこの事実を聞きたい。



だけど話すどころか目を合わせることさえも
出来ないほどに
成瀬さんの周りはガヤガヤとしていて
私は最後の最後まで真島部長の話に付き合わされていた。



私の思いはどうすればいいのか。



このまま何ヶ月…何年。
離れ離れになってしまうなんて考えられない。



いつもなら十分ようはずのお酒の量も
今日は酔いが回らない。


こんな日に限って…。


沢「成瀬さんも行きますよね?」

清「そうよそうよ行きましょうよ」

成「あ、いや…あの」



人気者も大変そうだなと横目で見ながら


私はこの大群から消えるように抜けた。