「これと、これと」
私たちは佐紀のマンションの近くにあるスーパーに入った
さりげなくカゴを持ってくれる成瀬さんは
仕事場で見る厳しさがなくなっていて
そんな顔に私は騙された。
あの夜も…。
好きと気づいた日から今日まで
事は全部悪い方に向かってる。
忙しくて会えない出張
会えたと思ったら仕事のミスで呆れられ
この恋は神様に応援されてないのかもしれない
次成瀬さんが組むペアは…沢口さんかもな。
成「おいっ」
私「は、はい!」
成「もう終わりか」
それはきっと買い物のことなのに
この関係が終わり…
いや付き合ってもないし終わりもなにもないか。
“ただ一度だけ関係を持ってしまっただけ”
それだけの関係なのだから
私「はい」
レジを済ませて外に出た。



